留学ビザから就労ビザへの切り替えは難しい。

外資系企業で人事担当をしていますが、新たに外国人を採用する際の入国手続きには毎回苦労しています。
まったく日本での就業が初めての社員の場合は特に難しく、過去に学んできた学歴の詳細なども関係してきますので、コツをつかむことも重要です。
例えば、日本での就労経験がなく、ヨーロッパ出身の外国人を採用したケースがありました。
数か月前に日本語を学びに日本語学校へ通っている中、縁あって彼を採用することになりました。
20代後半の未婚男性で、かつ日本語学校へ通い始めて数か月程度でしたので、日本語能力はほとんどありませんでした。
本人は留学ビザで日本へ入国していたため、就労ビザへの切り替えが必要となり、採用が決まってすぐに就労ビザへの切り替えを進めようとしました。
しかし、同じ人事スタッフの中で、留学ビザを取得して入国した外国人が数か月後に就労ビザへの切り替えは非常に難しいとアドバイスをされました。
入管で留学ビザは就労ビザを取得するためのダミーと判断される可能性があり、入管で断られる可能性が高く、一度断られると今度数年間は就労ビザの取得が難しい点は私も理解していました。
本人とも何度も話し合いを重ねた上で、まずは現在の学校での成績や出席率を記載した推薦状を発行してもらい、それを就労ビザ発行依頼時に提出し、我々会社側としても、彼を採用したい理由の詳細を記載した推薦状を作成しました。
学校からと会社側からの推薦状を持ち、入管手続きを進めたところ、無事就労ビザの取得が叶いました。
ケースがケースでしたので、実際は数か月間かかるかと思っていましたが、実際は入管へ提出後1週間程度で無事ビザの発行がかない、現在も彼は日本で働いています。
この様に入管では、それぞれの外国人に合った対応が必要となり、事前準備を行うことで難しいケースでも承認されるケースが多くなります。各スタッフの詳細をしっかりと確認した上で、入管手続きを進めることをお勧めします。
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