外国人エンジニアを新卒採用した際に苦労したポイント

以前IT会社のバックオフィスで、人事を担当していました。
外国人をエンジニアとして新卒採用することになり、就労ビザを取得する手続きをしたのですが、そのときに大変だったのは、就労ビザ取得のため、在留資格認定証明書を取らなければならないことでした。
在留資格認定証明書とは、入国管理局が、当該外国人が日本に在留するに足る資格を持っていると証明する書類のことです。
就労ビザ自体は、在外公館で新卒採用予定者に手続きをしてもらうことになるのですが、就労ビザ取得の際、この在留資格認定証明書も必要なのです。
在留資格認定証明書の申請に必要な書類は、申請書のほか、雇用する企業側が用意する決算書などの書類、雇用予定者が用意する卒業証明書や資格証明書などの書類があります。
これらを全て揃えるのもそれなりに時間がかかりました。
書類が全て揃ったら、入国管理局に申請をします。申請後、在留資格認定証明書の交付が決定するまで、審査にさらに1~3ヶ月かかります。
この交付までの数ヶ月が非常にやきもきするものでした。審査が終わるまで、入国管理局に連絡しても全く進捗状況は教えてもらえません。
当然と言えば当然なのですが、1ヶ月と3ヶ月では全く期間が違いますし、いつ審査が終わるものか、全く見通しが立たなければ、採用に関する具体的なスケジュールを詰めることも、渡航手続きを進めることもできません。
話がなかなか動かないので、採用予定者もかなり不安だったのではないかと思います。結局審査は約3ヶ月かかり、会社で予定した4月からの採用には間に合わず、数ヶ月ずれこむことになりました。
もう少し早めに在留資格認定証明書の申請手続きを進めればよかったのかもしれないとも思いましたが、海外から外国人を招聘して採用するとなると、すべてのスケジュールは国内で行うそれよりもどうしても膨らみますので、そこまで時間の短縮はできません。
書類の整備を可能な限りスピーディーに行い、1日でも早く在留資格認定証明の申請手続きをすることがポイントだと思います。
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